いいと思います。
まだ半分の段階でレビューしちゃあイカンのだと思うけど,これまで読んできた本とは,視点の取り方でいくつか違ったところがあり,それがとても参考になる。
株投資に限らないが,アプローチしようとしている対象にどのような視点・観点でとりつくか,ということが勝負を決める場面が,仕事などでも多いが,この著者の視点は秀逸だ。
お薦めできると思う。
やっと全部読めたので(本の分量が多すぎたり,記述が難解で時間がかかったわけではありません。単に私の読書スピードが遅いだけです(^^;),再レビューします。全部読んだ感想として,やはり本書はお薦めできます。
景気循環株の原材料価格の値動きに基づき,それをきちんと観察しながら,投資行動に結びつけていく。理屈はきわめてシンプルで,その効力についても,十分な説得力を感じました。
また,日経新聞の該当欄の見方など,実際にやってみようと思われる方には親切な手ほどきがなされています。ただ結局のところどんな本でも同じなのですが,「学問に王道無し」と言いますか,著者の主張を最終的に自分自身の行動へと結びつけけるには,一定きちんと時間をかけて取り組む必要があり,それが実践へのハードルを上げてしまうのは本書でも同様です。しかし,それ故にと言いますか,著者の誠実な人柄が感じられ,手法の確からしさにも信用がおけるように思いました。まずは原材料価格の動きをきちんとノートに「手書きで」記録するところから始めてみますか。