BRICsから回復する景気
グリーンスパン氏の言った「100年に一度の危機」という言葉に踊らされ、経済の先行きに非常に悲観的な見方が多かったのですが、BRICs特に中国を中心とした経済回復は目覚ましく、世界の株式市況もじり高となっています。今後についてこのまま、安定成長に向かうのか、二番底をつけに行くかは不明です。この本では食糧(嗜好品含む)資源(レアメアル含む)等供給に限界があり、新興国(特に人口の多いBRICs)による需要が急増する可能性の高い物品について例をあげ語られています。目先のデフレ・インフレにかかわらず、アメリカ一極集中だった覇権が多極化しているのは間違いありません。今後ともBRICsの重要性が低くなることは考えらないため貴重な一冊といえるでしょう。