実に楽しめる本です
これは楽しいです。
日本製の万年筆を、私は結構持っており、
実のところ、その特徴はどうも輸入品に比べて
相対的に安いし、当たり外れ(個体差)が少ないという
風に見ています----国産の普遍的なイメージ。
そのため、日本製の万年筆はどんどん売れて欲しい
のですが、最近のムック(趣味の文房具、万年筆スタイル)
ではやはり華やかで有名な輸入品にページが多く割かれがちです。
類書で、ほとんどメーカーのカタログをつぎはぎした感のある本もありますが(それはそれで楽しめますが)、本書は、国産に絞っている特徴があり、
全体が150ページほど、カタログ的部分はそのうち
60ページほど、その他は万年筆の歴史や販売店の特徴、万年筆の作り手、使い手などを紹介する読み物ページとなっており、バランスが取れていると思います。